ロック

ギター弾きの恋のロックのレビュー・感想・評価

ギター弾きの恋(1999年製作の映画)
3.9
ウディ・アレンが映画の最初にジャズを持ってきがちなのは単にウディ自身がジャズが好きだからなのかな。
このタイミングで主人公をギター弾きにしたのは、今まで以上に自分の撮りたいものを撮るようになったかも、って考えてしまうね。真実ではなさそうだけど。

主人公の男の性格は好きになれるもんじゃないけど共に過ごした女性に無常になりきれないようなトコは嫌いになれない。
というか、とにかくハッティが魅力的。
言葉は喋れなくても表情が豊か。それがとっても素敵。放っておけないというか、尽くしたくなるというか、そんな感情。

そして本当に大事なものは失って気づく、か〜。
そのタイミングで気づくのは本当に遅すぎるんだよなぁ。

自業自得とはいえ切ない。
自由奔放だ!と豪語していたアーティストが1人の女性への恋心に気づけなかったのだから。

やはりウディの描く恋愛模様は世間に言わせると"汚い"部分が含まれる。不倫だとかね。ただ鑑賞作品としては個人的にかなり好みです。
ロック

ロック