ナイトアウェイク

チョコレート・ファイターのナイトアウェイクのレビュー・感想・評価

チョコレート・ファイター(2008年製作の映画)
1.0
フィルマークス投稿4件目。

前提として
1.ヒマ潰し鑑賞。
2.観た理由。レンタルの目線の先にあったから。
3.ダラダラ、長ったらしく書く。

注意、ネタバレがあります。


個人的に良かった点。
・ストーリーや、役の設定は良かった。
・お母さんが、すごく良かった。

個人的に悪かった点。
・[マッハ]から数えてそろそろ20年、映画としての進歩を感じない。アクションにほぼ全振り姿勢が未だに根付いてて、いつまでそれを続けるのかと思った。20年以上前から香港のアクション映画を目標にしながら、これでは到底追い付く事はできないな。中国、香港はこの10年でも映画そのものの力はかなり発展させてるし。
[タイ製アクション映画]が観たいだけならそれでいいけど、タイに執着もしてないし求めてもいない。

・主役の人、格闘技は初心者ではないという情報があったけど、映画の為に4年の訓練。全く足りてない。打撃が軽そうなのは言うまでもない。コレオグラファーが一流な割に、攻撃後のキメに芯のない場面が多い。
何より劇中に、実在する[マッハ]を手本にしてるせいで、かなり水で薄めたトニー・ジャー。だけどそのアクションすらが[こんな事もやれます、リーだってコピれます。]な、監督のエクスタシー記録。

・ブルース・リーのモノマネ、引いた。

・BGM、合ってない。

・同じアクション映画という類いでジャッキー・チェンを出すのは申し訳ないけど、アクションはしっかり魅せるし、コメディ要素にもすごくこだわってたし、ドラマでもちゃんと泣かせる。ジャッキー・チェンの映画がいかに完成されてるか、この記録作品と比べてよく分かる。
監督はジャッキー・チェンを目標にしてた訳だから、比べられて当然だし、臨むところでしょう。

・戦うキッカケが雑。アクションパートのたびに萎えた。更に、まともに格闘技経験が無いような役者にさえ、触り程度の武術を仕込むのはムリヤリ過ぎる。

・惰性で観てて気付いたら、最後のバトルだった。

・ジャケット裏の作品紹介に、[アイドル並みのビジュアルが〜]とか、本編の冒頭で[才能ある子ども達が〜]とか、純粋に映画と向き合う上では、全く要らない情報。演出として込みなら、最低。躓かされた感じ。
それを売りにしないと成り立たないのか。俳優の頑張りなんて当たり前であって、そんな裏話を考えてたら、せっかくそこにある映画という非現実に没入できなくなる。そんなもん、インタビューとかの別のメイキング特典に入れればいいのに。

色々な俳優さんや映画作品と比べてしまう程にオマージュを詰め込んでるんだろうけど、リスペクトを感じない半端さ。理想を求める訳ではないけど、全体的に詰めの甘さの宝庫。
頑張り部分を[作品の一部]として評価するのは論外であり、加点するのに自分の中の最低ラインには届きはしなかった。2度目は観ない。

だけど、面白いと感じてる人を否定はしない。どんな評価をされようが、面白いと感じてるからこそ、それが映画の醍醐味だから。