次郎

ストップ・メイキング・センスの次郎のレビュー・感想・評価

4.4
80年代における謎ファッションの一つであるクソデカスーツ姿だけは未だにナシだろと突っ込みつつ、それでも音楽史上屈指のライブ映画であることは間違いなし。本当は4Kリマスター公開時に行きたかったけど仕事で死んでたのでBlu-rayで何度目かの鑑賞。
冒頭、デヴィッド・バーンがギターとラジカセ1つで歌い出し、曲が進む毎にメンバーが増えていく演出はやはり何度見てもアガる。
本作を撮影したツアーはトーキング・ヘッズのライブとしてもほぼ最後の頃であり、正直この時期にはバーンと他のメンバーの仲も既に拗れているんじゃないかと邪推しつつも、それを感じさせないパフォーマンスはやはり流石というべきか。ティナ・ウェイマスのベースの演奏は最高にキュートで、ステップを踏みながら低音を支える彼女の姿だけで多幸感が溢れてしまう。唯一不満があるとしたら彼らの最高傑作である『Remain In Light』からの楽曲をこの編成で聴きたかったということくらいか。Burning Down the House、これから毎日家を焼こうぜ!
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