Haru

ユキとニナのHaruのレビュー・感想・評価

ユキとニナ(2009年製作の映画)
4.0
フランスに住むユキは、両親の離婚で日本に帰国を余儀なくされる。見知らぬ国へ行く事も、親友ニナとの別れも、どんなに辛い事か…。それでも徐々に現実を受け入れていく子供の痛々しさと逞しさ。

ニナと共に家出をし、リヨン郊外の森をさまよう幻想的なシーンは、そうした彼女の心の葛藤が生み出したもののようだ。
森を抜ければ、もしかしたらまたパパやニナにも会える。
物理的な距離は大きな問題にならないと、自分を納得させたのかもしれない。

ユキとニナの会話や仕草、一人遊びのシーンなどは子供らしさそのままで、何か指示を受けているようには見えないのも好感。
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