相米慎二が描く子供たちの夏休み冒険もの。
小学生3人組がボロボロの屋敷に住んでいるじいさんの死体を見に行きたいと覗きをすると、そこにはそのじいさんが居て、3人はじいさんと交流していくことになる。
『お引越し』以降、めちゃくちゃなストーリーというのが消えて、かなり真っ当にストーリーテリングが行われている。
最初のほうは、テンションがおかしくて話に入れないのだが、交流していくことで温かいドラマとして面白くみれた。
特にじいさんの屋敷を3人が綺麗にしていくことによって、人間の温もりや労働の面白さを感じて生き生きとしてくる感じがとても上手かったです。
あとずっとカメラで撮影する子供がなんか不気味だった笑
そして、戦争や愛した人との別れに縛られているじいさんの悲しみは、相米と80年代アイドル映画を牽引した大林宣彦の作風にちかくて意識したのかななどと思いました。
最後の出棺のシーンでの長回しがすごく良かったし、一番感動させますね。
とても良かったです。
相米の映画、あと『光る女』だけが観れてない!