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ぼくの伯父さんの休暇のPeggyMYGのレビュー・感想・評価

ぼくの伯父さんの休暇(1952年製作の映画)
3.7
高級リゾート地でのバカンスに、ちょっと場違いな主人公“ユロ氏”がひとり訪れることで巻き起こるドタバタを描いた可愛らしいコメディ映画。

『ぼくの伯父さん』『プレイタイム』と比べると肩に力が入っていなくて、まさに避暑地のように時間がゆっくり流れる感じ。
白黒なのに海辺の風景が鮮やかで陽の光が美しい。ホテル内の喧騒も楽しい。

例によってこれと言った事件は起こらない。細かい笑いの仕掛けが散りばめられていて(まあそれもたいして面白くないけれども笑)微笑ましくてニコニコ。
ひと夏だけ同じホテルに泊まってお互い知り合いになって…というのもなんだか縁のない世界だけに〈子供の頃憧れてた海外の暮らし〉という感じで、妙に懐かしかったりする。

ヒョコヒョコした歩き方がいつになくMr.ビーンみたいだなあ…と思ったら、ローワン・アトキンソンもジャック・タチの動きを参考にしたんだとか。
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