このレビューはネタバレを含みます
石神の最後の啼声がこの犯罪の全てを物語っていて、それを見事に表現する堤真一が素晴らしすぎる。
一つだけどうしてもわからないところがある。レビューとして残すが石神がアパートの外廊下にある花岡家のプランターに刺さっている鳥避けの置物を直す行動についてだ。石神は恐らく倒れていれば差し直すという小さな献身を常に行っていた。湯川が家に訪れた翌日は湯川に勘づかれないようにそれを行わなかったことはわかる。しかし石神が自首後にもう一度そのプランターが映されたときには置物は刺し治されていなかった。
もう戻ることがないとわかっていればあえてなぜ刺し直すことをしなかったのか。彼女たちを影から見守ってくれる人物などもういないというのに。