まさなつ

宮本武蔵 一乗寺の決斗のまさなつのレビュー・感想・評価

宮本武蔵 一乗寺の決斗(1964年製作の映画)
4.0
「没後50年 映画監督内田吐夢」

シリーズ四作目。三作目の後に春日太一さんのトークショーがたっぷり1時間あり、このシリーズが製作された背景を詳しく教えていただきました^_^

50年代は東映時代劇のピークで満を持して一年一作という監督が出した巨匠しか許されい条件が認められて製作されました。ただ、60年代に入って時代劇はテレビに移りはじめ、このシリーズも一〜三作目までは大ヒットしたものの、この四作目は評価は一番高かったけれど思ったほどヒットしなかったので、ここで打ち切りの危機があったようです。

そういう関係で五作目は予算を絞られたのですが、まだこの四作目はお金をかけられたようで、一乗寺の決闘のシーンは、下がり松は鉄鋼で作り朝靄の時間しか撮影しないので20分のシーンを半月以上かけて拘りの撮影をしたそうです。そのこともあってか決闘シーンは美しく幻想的な中にリアルが浮き上がり素晴らしいです。

この四作目が一番面白かったです^_^
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