昭和50年代の滑稽と猥雑と哀愁を凝縮した物語。この時代に生まれていて、この映画を観たことがあるいわば「免疫」を獲得していた人だけがおそらく楽しめる映画。
だから、多少物語が破綻してても、片山刑事の人間性が多面的過ぎてよくわからなくても楽しめる。
南沼津警察署にいた三人がなぜか海にいて、謎のキスシーンを経て、逆光の引きショットからの吉田拓郎のエンディングテーマの流れはドーンと来る。
樹木希林とか西田敏行、田中邦衛、しまいには高倉健までチョイ役で出てくるのも素敵だ。
そして小林昭二が懐かしい。こういう役をたくさんやってたなー。。。
我ながら「ハリーポッター」よりもスコアがこの映画の方がいいのもおかしい感じもするけど、エンディングで感動しちゃったんだもの、仕方がないです。
ええ加減なやつやけぇ、ほっといてくれんさい