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秘密戦隊ゴレンジャー 火の山最期の大噴火のうにたべたいのレビュー・感想・評価

3.3
真っ赤な太陽仮面にうけて、叫べ勝利の雄叫びを!秘密戦隊ゴレンジャー!!
1976年冬の東映まんがまつりで上映された、劇場版ゴレンジャー5作目にして最後の劇場版です。
第54話『真赤な挑戦!火の山最期の大噴火』のブローアップで、3代目大幹部・火の山仮面マグマン将軍との最終決戦回となります。

ゴレンジャーは黒十字軍の要塞ナバローンの資料室へ侵入、ナバローンの設計図を奪取する。
その失態を黒十字総統に叱責されたマグマン将軍はゴレンジャーに最後の勝負を挑む展開です。
周到なマグマン将軍は奪われてもわからないように設計図にからくりを仕込んでいたのですが、それが水をかけると浮かびあがるという仕掛けで、参照の度に水ぶっかけたらふやけて使えなくなりそうだとか思いましたがそこは気にしない方向ですね。

ナバローンの弱点3箇所を同時爆破することによって壊滅させるシーンがあり、アカ、アオ、ミドがゴレンジャーマシーンで特攻するのが大迫力です。
結果、黒十字軍に大打撃を与えるのですが、同時にゴレンジャーも今回、マシーンに爆薬を積んでナバローンにぶつけています。
今まで活躍してきたマシーンが普通に爆弾代わりに要塞へ特攻するのでびっくりですね。
実のところ次話からはニューマシーンが活躍するのですが、劇場版の本作だけだとOPでもおなじみの機体が要塞に突っ込んでいくので衝撃です。
バイクアクションと要塞の爆破、そこからバーディーで撤収するアカ、アオ、ミドのかっこ良さが見どころです。

ラストは最後の幹部・ゴールデン仮面大将軍の復活に続くので、劇場版の単体作品にしてしまうと不自然なところがあります。
一話前の野球仮面回の方が一話完結として観たとき完成度としては高いのではと思いました。
ただ、続きが気になる回をブローアップに持ってきたのは、続きはテレビ放映を見てほしいという戦略的なものがあったのかもしれないです。
ちなみに最後はたまごをゆでたまごにして、「うまい!」と言って爆散という、幹部の最後なのに特撮史上でも有数のわけのわからない倒され方をすることでも有名回です。
ゴレンジャーハリケーンは本作のみでなく、度々変なので、それも含めて、放映版も視聴をおすすめします。