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クローズド・ノートのmのネタバレレビュー・内容・結末

クローズド・ノート(2007年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

内容的には綺麗すぎてこんなシチュエーションある?って感じのシーン多いけどそれが行定監督って感じがすごくした。マンドリン、万年筆、日記帳、紙飛行機、蝶々、絵、どれも美しいアイテムでまさしく行定勲。次の展開の予想がついたり話が綺麗すぎたりするにも関わらず観てしまうのはなぜだろう。キャストの力も大きいかな。
沢尻エリカの圧倒的な透明感、竹内結子のこんな先生いたらみんな好きになるだろうという好印象な感じ、伊勢谷友介のどこかミステリアスで追いかけたくなってしまうアーティスト感、みんながみんなハマってる。沢尻エリカに関してはヘルタースケルターみたいな真逆なイメージの役もできるからすごい。
あとは手紙を読み進めていいのか、先生が部屋に戻ってきてしまって出くわしてしまわないか、とかのハラハラ感が多少あるから観てられるのかも。

心の力って言葉が何回も出てくる。心の力って何かを信じたり願ったりすることとか誰かを想うこととか。あと、手紙で自分の想いを言葉にしたり誰かに届けたりする、最後紙飛行機を飛ばして想いをのせるっていうところとかもそう。万年筆、日記、まさしく言葉の力。頭ではなく、心から出てくる言葉の力。

自分だけを見て欲しいとか、自分の言葉を間に受けるよりも言葉の裏にある本音をわかってほしいとかを相手に求めてしまうことは、結局自分が傷つかないようにするエゴであったり独りよがりなことだって思った。
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