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地の塩のkazu1961のレビュー・感想・評価

地の塩(1953年製作の映画)
3.6
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-239 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-542

🖋非常に曰く付きの作品、そういう意味では鑑賞すべき作品かもしれません。監督のハーバート・ビーバーマンを中心に製作陣が戦後のレッドパージで(左翼映画人として)映画制作の現場を追われた人たちで、本作を制作したことにより、完全に映画界を追放されたました。結果、アメリカ映画史上では永久にお蔵入りとなった作品です。日本でも1997年に労音会館で上映されて以降ほとんど公開されることはなかった作品のです。(ヨーロッパでは高評価を受けたようですが)

🖋労働運動というメインテーマとその運動を通して男女の性差別に切り込んだ作品です。今でも十分に通用するメッセージ、テーマなんですが、労働争議・ストライキを描いてはいますが、お蔵入りするほどのインパクトがあるようには見えないんですけどね。。。

🖋物語は、ニューメキシコのとある鉱山で、不等な差別を受けながら働いていた労働組合幹部ラモンを含むメキシコ系労働者たちが、仲間が爆破作業で犠牲になったことをきっかけにストに突入する労働者たち、そしてその妻たちを描いています。それを労働者の妻の目から描いているところが映画としては面白い作品です。こんな作品もあるんですね。

👍Story:(参考: allcinema)
ニューメキシコのとある鉱山で、不等な差別を受けながら働いていた労働組合幹部ラモンを含むメキシコ系労働者たち。ある日、彼らの仲間が爆破作業の際、巻き込まれ犠牲になった。この事件をきっかけにストに突入する労働者。だが法律によりピケを張ることを禁止され、代わりに彼らの妻たちが運動を継続しようと立ち上がるのだが……。

🔸Database🔸
・邦題 :『地の塩』
・原題 :『Salt of the Earth』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1954
・日本公開 : 1977/02/06
・上映時間 : 97分
・受賞 : ※※※
・監督 : ハーバート・ビーバーマン
・脚本 : マイケル・ウィルソン、マイケル・ビーバーマン
・原作 : ※※※
・撮影 :
・音楽 : ソル・カプラン
・出演 : ホアン・シャコン、ロザウラ・レヴエルタス、ウィル・ギア、メルヴィン・ウィリアムズ

🔸Overview (参考:映画. com )🔸
亜鉛鉱山労働組合の闘争を通し、真実を描く。54年カルロビ・バリ映画祭グランプリ・最優秀女優演技賞、55年フランス映画アカデミー最優秀作品賞受賞作品。製作はポール・ジャリコ、製作補はソニア・ダール、アドルフォ・バレラ、監督は「完全犯罪(1936)」の故ハーバード・J・ビーバーマン、脚本はマイケル・ウィルソン、音楽はソル・カプランが各々担当。出演はロザウラ・レブェルタス、ファン・シャコン、ウィル・ギアなど。
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