もめん豆腐

ストリート・オブ・ファイヤーのもめん豆腐のネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

言わずと知れた青春映画。音楽はRy Cooder、衣装はジョルジオ・アルマーニらしい。知らなかった。トム・コーディのコートはカッコよかった。うん、コートだけは良かった。
1984年公開で、映画館ではなくテレビで観たあてくしは、多分、中学生か高校生。当時、この映画を観てトム・コーディ演じるマイケル・パレのカッコよさにとろけ、ダイアン・レインの高慢ちきな顔に惚れ惚れし、この映画自体が大好きで、ときめいてた。その当時は4.7くらい付けてるはず。
そしてあれから30年(きみまろ)、40代で午後ロー様が提供してくださり・ありがたく拝見。え…嘘…この映画の何が良かったの🫠🫠🫠と。大好きだった10代の自分と、面白くないと感じた40代の自分にダブルでショックを受けた。だから50を過ぎ再挑戦。顔は無理だけど心は若返る😼
それでもやっぱり目についてしまう、対決がつるはし(解説にはハンマーと書いてあったが、あれはつるはし!)だったりダイアン・レインの衣装がダサすぎて泣けたけど、エレンの歌(吹き替えだけどな)と黒人ドゥーワップ(?)グループの歌(これも吹き替えだけどな)は圧巻だった。曲はオープニングのNoWhere FastよりラストのTonight Is What It Means To Be Youngの方が好き。あの物語を予感させるイントロと折り重なる何重ものハーモニーが厚みを増していて、聴いていて胸熱になれる。当初、ダイアン・レインが一人で歌う予定だったらしいのだが、諸事情で吹き替えてる。あの曲のラストに向かって畳み掛けていく歌とピアノは大波のようなのよね。多分、最低でも男女各3人は歌ってるはず。
今や押しも押されもせぬ名優ウィリアム・デフォーが若くて、シワもなくツルンとしたお肌なことに驚愕したり、「あれ?若い頃もしわしわになってからもエンケン(遠藤憲一)に似てね?」と思ったり。来日の際は、是非とも並んで欲しいZ。
話が戻るのだけど、10代のあてくしはエレンとトムの恋愛がメインで観ていたが、マッコイについては何とも思っていなかった。しかし当時はマッコイの方が人気があったのよ。時代は男女雇用機会均等法前後。女性の平等への意識の現れだと思われる。しかもこの役は屈強な男性がやることになっていたのをマッコイ役のエイミー・マディガンが監督に自分にやらせて欲しいと直訴して変更されたそう。
しかもこの映画は日本でのみ大ヒットしたものの本国アメリカでは泣かず飛ばずだったのが、リバイバル上映されのち、ヒットし、現在はカルト映画化してる。QueenといいBON JOVIといい逆輸入させるのが得意な日本。
最後に、10代のあてくしが好きだったシーンは、エレンが舞台で歌いトムと別れる切ないシーン。50代の今は、リーダーが負けたボンバーズがヤケクソで襲いかかろうとするのを街中の人が一斉にライフルを構えるシーン。
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