甲冑

太陽の男たちの甲冑のレビュー・感想・評価

太陽の男たち(1971年製作の映画)
4.0
カナファーニーの原作(1968年)を1972年、シリア資本でエジプト人監督が映画化。

(メモ)
ガッサーン・カナファーニー(1936-1972)
イギリス委任統治領下のパレスチナで、スンナ派ムスリムの両親のもとに生まれる。カナファーニーは、現代アラビア語文学の主要な作家の一人であり、代表的なパレスチナ人作家としても認知されている。パレスチナ解放闘争という故郷と自身の自由の追求という苦闘の中で生まれた彼の作品は、主としてパレスチナの解放闘争を主題とし、しばしばパレスチナ難民としての自身の経験にも触れたものとなっている。処女作は短編『十二号ベッドの死』(1961年)。『君たちに残されたもの』(1966年)などの小説のほか、『シオニストの文学』(1970年)といった文学評論でも知られる。中でも、短編『太陽の男たち』(1968年)は、現代アラビア語文学の傑作の一つに数えられ、今日に至るまで非常に高い評価を得ている。
1972年7月8日、レバノンの首都ベイルートで姪とともに自分の車に仕掛けられていた爆弾の爆発により暗殺された。カナファーニーがPFLPの活動家であったことから、爆発物を仕掛けたのはイスラエルの特殊部隊である可能性が指摘されている。
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