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生活の設計のkazu1961のレビュー・感想・評価

生活の設計(1933年製作の映画)
3.8
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-069 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋劇作家のトム(フレドリック・マーチ)&画家のジョージ(ゲイリー・クーパー)&広告デザイナーのジルダ(ミリアム・ホプキンス)の三角関係を絶妙な心理描写と映画的手法で描いたエルンスト・ルビッチ監督の作品です。ドロドロになりがちな三角関係をソフィスティケートされた台詞や小道具などの演出をもってコミカルに描いているのはさすがです。

🖋“セックスなし”、”お互いが女性に手を出さない&女性は誘惑しない”という”紳士協定”の元で始まった共同生活をラストはどうなるのだろう?と最後まで惹き込まれてしまいました。特にオープニングからの3人の出逢いの洒落た描写、そしてラストのジルダの救出などルビッチ的な演出がさえ渡っています。

🖋ヒロインのジルダに扮するホプキンスのコケティッシュさは半端なく、ある意味2人にとっては、ファムファタールでもありミューズでもあるその両面性が本作のミソですね!!

😊Story:(参考:allcinema )
南仏からパリへ向かう列車の個室。眠っている劇作家のトム(マーチ)と画家のジョージ(クーパー)の向かいに座る広告デザイナーのジルダ(ホプキンス)は彼らをスケッチする。そして眠り込む彼女の画帖を、目覚めた彼らが覗き見ると、何と自分たちの姿が。やがて意気投合した三人は共同生活に入るが、双方ともSEXはご法度の紳士協定を結ばせるジルダ。トムの戯曲は彼女の影の功労でロンドン上演を決める。彼がそのため留守にした隙に、ジョージは禁を破ってジルダを誘惑。肖像画家として成功した彼は高級アパルトマンに彼女と共に引っ越した。そこへロンドンから戻ったトムが訪れ、帰宅が早まったジョージと鉢合わせた末に大喧嘩。逃げ出したジルダは会社のボスのマックス(ホートン。いつもこんな損な役回りをおっとりと品良く演じた名優だ)とNYで結婚してしまう。もちろん、傍若無人な彼らがそのまま泣き寝入りするはずはなく……。

🔸Database🔸
・邦題 :『生活の設計』
・原題 :『Design for Living』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1933
・日本公開 : 1934/04
・上映時間 : 91分
・受賞 : ※※※
・監督 : エルンスト・ルビッチ
・脚本 : ベン・ヘクト
・原作 : ※※※
・撮影 : ヴィクター・ミルナー
・音楽 :
・出演 : フレドリック・マーチ、ゲイリー・クーパー、ミリアム・ホプキンス

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「極楽特急」に次ぐエルンスト・ルビッチ監督作品で、「薔薇のワルツ」「大帝国行進曲」と同じくノエル・カワード作の舞台劇の映画化で、「トパーズ(1933)」「犯罪都市(1931)」のベン・ヘクトが脚色に当たった。撮影は「極楽特急」「恋の凱歌」のヴィクター・ミルナーの担当。主演は「鷲と鷹(1933)」「暴君ネロ(1932)」のフレドリック・マーチ、「ある日曜日の午後」「今日限りの命」のゲイルー・クーパー、「暴風の処女」「南風」のミリアム・ホプキンス、「恋の手ほどき(1933)」「坊やはお休み」のエドワード・エヴァレット・ホートンの4名で、フランクリン・バングボーン、イザベル・ジュウェルジェーン・ダーウェル等が助演している。
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