マーくんパパ

ホテル・ルワンダのマーくんパパのレビュー・感想・評価

ホテル・ルワンダ(2004年製作の映画)
3.9
1994年というと子供が産まれて浮かれていた頃、アフリカの片隅ルワンダでこんな虐殺事件が起きていた事すら憶えていない自分を恥じました。見た目では分からないフツ族とツチ族の長い歴史の因縁の対立、“罪を罰して人を憎まず”“ 人間という単一生物として尊重し合う”なんて出来ない愚かな歴史が世界中に今も溢れてる。1人のホテルマン、ボール・ルセサバギナが家族や避難民1000人以上をホテルに匿って命を救った実話から。主演ドン・チーゲルの如何にも誠実そうな顔つきがいい。「ルワンダは救う価値がない国」と積極的に虐殺鎮圧に乗り出さない国連軍のもどかしさと相俟って暴動に拍車がかかる構図が恐ろしい。