こぅ

私刑(リンチ)される女のこぅのレビュー・感想・評価

私刑(リンチ)される女(1953年製作の映画)
4.4
アラン・ドワン監督による、痛快【女ウエスタン】。

南北両軍のはざまに位置していた町、ボーダーシティに兄を訪ねてきたサリー(ジョーン・レスリー)。
到着後、すぐに兄はゲリラのクアントリルに殺され、彼女は兄の酒場を引き継ぐ事にになる。
兄の元婚約者、ケイト(オードリー・トッター)は、クアントリルの愛人に成り下がっていたが…。


冒頭間もなく襲撃アクション、女2人の火花散るライバル戦線布告〜
恰幅の良い女町長、デリラ(ニーナ・ヴァレーラ)、男勝りの女性達が主役の物語の牽引を明示している。

テンポも良く、説明も抜かり無い簡潔な脚本。

兎に角、2人の女性キャラが強くて逞しい。
特にサリーは、見た目清楚なのに男勝りで、優しさもあるキャラが好感。
酒場で働く女性達もサリーをバックアップする。

男キャラでは、22歳の若きジェシー・ジェームズ(ベン・クーパー)がナイスガイで印象的。

サリーとケイトのキャットファイト‼︎
女ガンマン対決‼︎

90分とて、アクションだけに留まらない緩急のある脚本で、終盤のメロドラマ、クライマックスは、女達の見事な連携プレイ(ツイスト)〜タイトル(死刑)へのスムースなシフトは、パーフェクト‼︎


そして、、
爽快なラストも心地良い。
史実を巧みに取り入れたフィクションだった。

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