三四郎

デンジャラス・ビューティー2の三四郎のレビュー・感想・評価

2.5
人間改造スペシャリストのオネエ系男性が「アメリはハスターを求めてるの」と言うが、ホントにアメリカ人ってスターとかヒーローとか大好きで完璧な人間を求めるよなぁ。多くの映画で、最終的に個性を尊重するように訴えるのは、それだけ生きづらい世の中ということだろう。恐らくコンプレックスを持っている人が多いのだろう。
「人に好かれるためのお手入れなんてどうでもいいこと」

一番興味深かったのは、2000年に製作された前作では「世界平和」という言葉をバカにしていたヒロインが、最後に「世界平和」と己に言い聞かせるように嚙み締めながら言うシーン。これは2001年9月11日のアメリカ同時多発テロの影響だろう。本土を攻撃されたことのないアメリカ人が、これまで上辺だけの綺麗ごととして言っていた「世界平和」を現実問題として意識し願うようになったということだろう。本当に単純な国だ。憎めないけれど。しかし、前作の方が何倍も面白かったなぁ。
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