イツカ

アニー・ホールのイツカのレビュー・感想・評価

アニー・ホール(1977年製作の映画)
4.1
ウディ・アレン自身が出演している彼の映画を観たことがなかったと今更気がついた。アルビーは、かなりアレン本人を思わせる設定で、皮肉屋で神経質なお喋りなユダヤ人、アニーは、独善的で言っていることは、ん?と思うのにキュートな笑顔でチャラにできる魅力があった。
シニカルに、テンポよく、話はあちこちに飛んで行くのに、振り回されるのが心地よいという素敵な1本。観始めは、ウディ・アレンの早口な英語に頭がついて行かず戸惑ったが、それにも慣れてくると、クスクスニヤニヤが止まらなかった。
背も低いし美男子でもない、髪も薄いわ、話せば不平不満と皮肉の羅列なのに、この人といたら楽しいだろうなぁ、ずっと笑って過ごせそうだなぁとか思ってしまった。
ウディ・アレンはモテただろうと、納得。
この作品以降、恋人関係を解消しても長く続くダイアン・キートンとの友情を思っても感慨深い。
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