浅野公喜

ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎の浅野公喜のレビュー・感想・評価

3.7
若き日のシャーロックホームズとワトソンの出会いと活躍を描いたスピルバーグ総指揮作品。監督は「レインマン」のバリー・レヴィンソンで、脚本は「ホーム・アローン」のクリス・コロンバス。

正統的なミステリーと思いきや中盤以降は副題の通り地下にピラミッドが出現し「インディー・ジョーンズ」的アドベンチャー要素強めの展開になるのですが、これは個人的に嬉しい誤算。吹き矢が刺さることで見せられる幻覚はオブジェが火を吹いたりお菓子がモンスター化したりとなかなかユニークで当時のCGによる騎士のビジュアルは何周か回って新鮮。終盤のシャンデリアが落下してからのピタゴラスイッチ的に地下のピラミッドが崩壊する様もかなりダイナミックです。

シャーロックホームズがちょっと気取った性格故にワトソンにもっと比重を置いて欲しかったり、結局カンニングを疑われた件が解決していなかったりと気になる箇所も多いですがとても楽しめる作品でした。
浅野公喜

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