ジュディ・ガーランドの圧倒される歌唱が詰まっている作品。
ジャズシンガーからミュージカル全盛時代のムービースターへと駆け上がる内容のおかげで、様々なショーでの歌唱に浸ることができた。
当時の時代の雰囲気・構造も直線的に感じることができるつくりで、スター1人の発言力で映画づくりそのもの、次代のキャスティングへの決定権がほぼ直接下される場合もあった。現代は当時に比べるとやや複雑化している筈…。
美術や衣装、華やかなセット、メイクなど見応えがある。
典型的な落ちていく元スターの男性も描かれる。環境要因は常に大きいので本人の意志に任せてはいけない。とはいえ、共感はし難かった。
貧乏楽団からスターとしてアメリカ中から必要とされる存在になるヴィッキーの見た目の変化はプリンセスのようだった。