まいしほ

スタア誕生のまいしほのネタバレレビュー・内容・結末

スタア誕生(1954年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

37年のスタア誕生に続いて、本作を鑑賞。3時間近くあるところどころスチール写真と音声だけのシーンが出てくるバージョンを観た。こういったバージョンの映画は多分初めて観た。ファン的にはいろんな貴重なシーンが見られていいだろうけど、また観るとしたら普通のバージョンがいいな。やっぱり、綺麗なカラーの映像の間に白黒の静止画が挟まれるのはどうしても不自然に感じる。
50年代の雰囲気が好き+主演がジュディ・ガーランドなので、全てのスター誕生の中で本作を観るのを1番楽しみにしてて、実際良かった。MGMから離れて、4年ぶりに映画に出演したジュディ・ガーランド。やっぱり凄かった。シネマスコープで、50年代の雰囲気の中にいるジュディを見るのが新鮮だった。主演の2人がアカデミー賞にノミネートされただけあっていい。ジュディ・ガーランドの歌はもちろんいいし、結構踊ってもいて、それも良かったんだけど、”演技”という点においてはジェームズ・メイソンの方が印象に残った。特に、自殺する前あたりの場面。楽しいミュージカルシーンとの差がすごい。オリジナルのスタア誕生の感想にも書いたんだけど、やっぱりラストのノーマンの死に打ちひしがれているエスターを励ますシーンのセリフだけは気に食わないや。しかも、本作では怒鳴るようにエスターにチャリティーに行くように言ってたのが余計嫌だった。明るい感じの終わり方に繋げるにはこうするしかないんだろうけど、1番新しいレディ・ガガのやつでもこのシーンは同じなのかな…?
リメイクなので話の大筋はもちろんオリジナルと同じなんだけど、細かい部分は割と違うと思った。オリジナルでは、最初0の状態から女優を目指すので、最初からジャズシンガーとしてある程度成功してて、しかもすぐにノーマンに会う本作とは違い、夢を追う若者の苦労的なのをもっと感じた。あと、オリジナルでいいキャラだったエスターのおばあちゃんを含め、エスターの家族は全員消されてた。もちろん、ミュージカルかそうでないかという違いもある。
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