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恐怖の報酬のTSのレビュー・感想・評価

恐怖の報酬(1953年製作の映画)
3.9
【衝撃を与えたら即死亡】82点
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監督:アンリ・ジョルジュ・クルーゾー
製作国:フランス/イタリア
ジャンル:サスペンス
収録時間:153分
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本日からリメイク版の方のオリジナル完全版が一部の映画館で上映する模様。観に行くことは困難ですが、その元になった今作をやっと鑑賞。150分近くある作品ですが、シンプルにスリル感があり最後まで楽しめます。ニトログリセリンという超敏感な代物をトラックに大量に積みながら目的地まで到達するという鬼畜なミッション。爆破すれば一貫の終わり。それに4人の男が未来に希望を託し挑んでいきます。

ベネズエラのとある町では移民が溢れかえっていて、正式な職どころか身分証を持たない者ばかりいた。主人公のマリオもその一人である。ある日、500km先の油田で大火災が発生するのだが。。

大火災を止めるのに何故ニトログリセリンが必要なのだ?と思いましたが、消火が不可能であるため、ニトログリセリンを撒き一刻も早く全てを燃やし尽くそうとするのです。ただでさえ雇用がないこの町においてこれは朗報。ただし命がけでもあるため、志願者は最初は多かったものの怖気付いて辞退が続出。残ったのはマリオ、ルイジ、ジョー、ビンバの4人だけ。かくして4人のニトログリセリンを運ぶ恐怖の旅が始まります。

行く道に難関が待ち構えており一筋縄ではいきません。そして慣れてきた頃に訪れる恐怖。鑑賞者も手に汗を握るでしょう。たったこれだけなのに妙に面白い。また、ルイジ役のフォルコ・ルリは『眼には眼を』で強烈な印象を放ったあの男の役もしており、個人的には彼の怪演が思い出され頷いてしまったところです。今作では普通の役なのですが。。
さて、この男たちは無事にニトログリセリンを油田に届け大金を手に入れることができるのでしょうか。。

ちなみに主人公がマリオでその友達がルイジって。。任天堂のマリオとルイージはここからきたのではないか?!と思ってしまいましたが、調べてみると全くの偶然であったとのこと。興味深いですね。
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