とみー

アンナ・カレニナのとみーのレビュー・感想・評価

アンナ・カレニナ(1948年製作の映画)
4.0
伏線を至る所に張っていて痺れた。出演者の全員演技が生々しくて、ナレーションや心の声が無くてもどう思っているのかどう言う人間関係なのかが手にとるように分かり、非常に見応えがあった。
これを撮影した頃ヴィヴィアンリーはローレンスオリヴィエと大恋愛をしていたらしく、そのためか恋する目をしていて肌艶も良く誰が見ても惚れ惚れしてしまう美貌をしていた。
終盤の彼女の演技にはゾッとした。光の陰影が彼女の美しさと翳りを鮮明に映し出していて、瞬きをする暇がなかった。
なんとも胸糞悪いストーリーだったが、どこかで起きていそうなリアルさで流石トルストイ…と思った。他の監督のアンナカレーニナも観てみたい。