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アンナ・カレニナのジャンのレビュー・感想・評価

アンナ・カレニナ(1948年製作の映画)
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やはり展開が早すぎるが、精神を擦り減らしていくヴィヴィアン・リーの姿だけで画面に惹きつけられる。最初の汽車の場面、アンナとヴロンスキーが、雪が降る中汽車のガラス越しに恋に落ちる(恋に落ちてしまったと明確に分かる)ショットが印象に残った。
アンナとヴロンスキーの関係性ではアンナが上に立ちヴロンスキーが下になるが、この配置はヴロンスキーが屋敷を訪れるとき、吹き抜けの二階に立つアンナが玄関のヴロンスキーを見下げるショットでも反復されている。
そしてラスト、アンナの長い独白は不要ではと思うが、汽車への投身自殺の撮り方としては中々に斬新で感心した。
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