やむちゃ

羊たちの沈黙のやむちゃのレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
3.8
備忘録
1991.6に鑑賞。

ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス主演のサスペンス・スリラー。監督はジョナサン・デミ。

FBI研修生クラリス(ジョディ・フォスター)が、元精神科医の囚人レクター(アンソニー・ホプキンス)捜査に協力を求めながら、連続猟奇殺人の犯人を追うお話。

かなり面白かった。
主軸となる殺人事件も面白いが、レクター博士のキャラクターが強すぎて、そちらが霞んでしまいそう。

刑務所の中から動かないのに、巧みにクラリスや捜査関係者を操り翻弄する。
とてつもなく恐ろしい殺人鬼なのに、とてつもなく魅力的な人物で、観ている我々も取り込まれそうになる。
それでもまだ途中までは、向こう側(刑務所)にいるというギリギリの安心感があったが、後半脱獄に成功すると、スクリーンの中の出来事なのに、実際にこちら側に来たような気がして恐ろしかった。

映画全般を通して、実は直接的なグロ描写はほぼないのに、生理的に気持ち悪さを感じ、不安な気持ちにさせる作品だった。
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