kunico

ハリー・ポッターと賢者の石のkunicoのレビュー・感想・評価

5.0
英仏周遊後再見シリーズ⑤

公開当時小学5年生の11歳、自分と同い年の主人公、同年代のキャスト達という偶然と原作のあまりの面白さ(たしかその頃まだアズカバンまでしか出てなかった)が相まって7回劇場で観た記憶。
ロードショーやスクリーンなど映画雑誌に初めて触れ、映画の仕事に興味を持つきっかけとなった、まさに人生を変えた映画。

ロンドンはヒースロー空港へ向かう機内で見返し、帰国後更に追いかけたが、これまた色褪せない名作。
クリス・コロンバスとリチャード・ハリスこそがこのシリーズの品格を確立した立役者だと今尚信じてる。
この年になってつい笑ってしまったのが、11歳相手に大人気なさ100%のスネイプ。
ドアの開け方やばすぎるでしょそんな登場の仕方する教師いる??どうなってんだよ??

時差ボケのなか訪れたのはロンドン市内からバスで小一時間、ハリーポッタースタジオ。
ガイドに案内されまずは映画館のような場所でスクリーンに映るキャスト達のメッセージを眺める。
映像が終わると何と今まで映像を投影していたスクリーンが上に持ち上がり現れるのだ、ホグワーツの食堂へ続く大きな大きな扉が。
い、粋すぎる〜!!!

賢者の石で関係するスポットで特に面白かったところでいうと、ダーズリー家に届く大量の手紙の撮影方法を実演するブース。
郵便受けからドバババっと手紙が飛び出してくる装置があるのだが、それでも100枚あるかどうか。それを何度も何度も何度も繰り返して撮影、編集したと。
あと実際の透明マントの中はグリーンとかね、合成しやすいようになのか。
校内の壁に無数にかけられている肖像画の中には制作スタッフも描かれていて、プロデューサーのデイビット・ヘイマンの一枚がそっくりでかなり分かりやすいと思ったが、賢者の石では見つけられなかった...。
そしてアニマルアクターズの紹介まで。ヘドウィグ、クルックシャンクス、ミセスノリスなどよりも遥かにダブルキャストが多かったのはハグリッドの愛犬、ファング。
シリーズ通して9頭で演じておりダブルどころではない。
よくよく見るとそれぞれ特徴があって、また得意な演技があるようで面白い、動物達も一流。

ハリーポッタースタジオの次の日はまたまたバスでオックスフォード大学クライストチャーチまで。
この大学では食堂に続く有名な階段と踊り場でロケが行われた。
生徒達が初めてマクゴナガル先生に対面する場所、ネビルの蛙が見つかる場所、ドラコがハリーに握手を求める場所。
そこから繋がる食堂はまさにホグワーツそのものだが、現在もオックスフォード大の学生達がそこで食事をとっており、あくまでモデルとなった所だ。
とはいえ縦長に伸びた広い空間に、長い机が奥まで続き映画の世界そのもの。
左右に肖像画が絶え間なく飾られ、ステンドグラスから差す鮮やかな光が美しい。
kunico

kunico