mat9215

聖メリーの鐘のmat9215のレビュー・感想・評価

聖メリーの鐘(1945年製作の映画)
3.5
とにかくレオ・マッケリーは上手い。ビング・クロスビーに飄々とした演技をつけ、大味なイングリッド・バーグマンに細かい表情を使い分けさせ、そして子どもや猫やワンコを活用する。本作と『我が道を往く』は、同じ主人公が登場し、苦境に陥った教会や学校を立て直すというシチュエーションを共有する。『我が道を往く』の方に好印象を持つ。教会の財政事情を好転させるビング・クロスビーの活躍、学校時代の同級生といったキャラクターの豊富さ、音楽場面の楽しさ、そして何より引退を迫られるバリー・フィッツジェラルドの老神父に訴えるものがあった。イングリッド・バーグマンの修道女は状況を打開するのに祈るだけだ。バーグマンの頑固そうな雰囲気と合っているとは言えるが。なお、バーグマンの出身地はスウェーデンという台詞があり、スウェーデン語で歌わせてもいる。
mat9215

mat9215