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シンドラーのリストのioのレビュー・感想・評価

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)
4.5
こんなにもしんどく苦しくなる映画初めて
一度見るのをやめたくらい
バビヤールもきつかったが、シンドラーのリストはまさか本物の映像を上回るほどの映画でした。直接的な説明でないシーンも演出で心にグサグサ刺さってきました。
墓石の道、煙突から排出される灰、赤いコートの女の子、

モノクロ描写にカメラワーク、資料映像(本物の当時の映像)かと思わされるような作品で、でも作品としても感情を動かされた
自らの銀歯を抜いてまで作り捧げる指輪はどれ程1100人の想いが詰まったものか

冒頭のシーンでオスカーの、人の懐に入り込む営業能力の高さがよくわかる。
ユダヤ人を雇うわけ、子供達を救う言い訳、酔ったドイツ兵(名前忘れた)への力説、とても頭のきれる方だったのでしょう。そんな彼に慈悲深さと人情があって多くの命が救われたんだなと、、
それでも車一台であと10人、バッチ1つであと2人
ラストのシーンはこれまでとは違う感情剥き出しのオスカーに、私はつい嗚咽しながら涙してしまいました。
見終わってフィルマークスを開いて気づきました、この映画のビジュアルの深い意味を
モノクロの世界で唯一色を纏った少女がきっと彼の1番の心残りだったのでしょう

シンドラーのリストはシンドラーが救った命のリストともいえるが、シンドラーを救う署名リストとも言えよう
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