サトタカ

サブウェイ123 激突のサトタカのレビュー・感想・評価

サブウェイ123 激突(2009年製作の映画)
4.0
基本的にトニー・スコット監督(悲しいことに2012年に自死)、デンゼル・ワシントン(ニューヨーク地下鉄の管制官ガーバー)、ジョン・トラボルタ(主犯のライダー。サングラスがやたらカッコいい)、ジョン・タトゥーロ(イタリア系の警部補)が全て好きなので加点しまくり。
この監督の使いがちな派手なトランジション(場面転換時のエフェクト)、好きだわ。「かっこよくない?これ?」って心から思ってそうでニヤニヤする。デンゼル・ワシントンは何の役やってもすばらしいんだけど、脛に傷がある常識人役、一番いいかも。
ジョン・タトゥーロはスパイク・リー監督の『ドゥ・ザ・ライト・シング』のピザ屋のバカ息子役から好き。イタリア系であることをトラボルタにディスられまくっておもしろい。おせぇな、ピザの配達か?とか言われてるし。
ライダーのケツのモデルとバカンスに行った話、おもしろかったな。彼にとってジェイルがどれほど辛かったかっていうのが自然に伝わってくる。
ガーバーが決死の決意でジャックされた地下鉄に身代金を運びに行くときの奥さんとの会話、泣かされた。奥さんにガロンのミルクを忘れずに買って帰れって言われてるのに、ハーフガロンねって返すのもいい(重いから?残って傷むから?あー、全身無事で帰ってきてほしいっていう暗喩かも。いずれにせよ夫婦の仲のよさが伝わってくる)。
ライダーがガーバーのこと好きすぎるのも笑う。なんやねん、寂しんぼか?ガーバー、困っとるぞ(笑)

そもそもおっさんのルサンチマンが好物なのでそれも加点要素。

えっ?そうなる?そうなりますぅ?っていう疑問が沸く展開はあるけど、会話劇もおもしろいし、全編ハラハラが続いてデンゼル大好きおじさんでなくても十分楽しめる映画だと思いました。
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