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汚れた顔の天使のkazu1961のレビュー・感想・評価

汚れた顔の天使(1938年製作の映画)
3.8
▪️JPTitle :「汚れた顔の天使」
ORTitle:「Angels with Dirty Faces」
▪️First Release Year : 1938
▪️JP Release Date : 1939/11/16
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-250 再鑑賞
🕰Running Time : 97分
▪️Director : マイケル・カーティス
▪️Writer : ジョン・ウェクスリー、ウォーレン・ダフ、アンクレジット、ベン・ヘクト、チャールズ・マッカーサー
▪️MusicD : マックス・スタイナー
▪️Cast : ジェームズ・キャグニー、パット・オブライエン、ハンフリー・ボガート、アン・シェリダン、ジョージ・バンクロフト
▪️Review
🖋ラストシーンが全ての作品です。そのメッセージはそこに集約されています。善人と悪人の境界線。。。同じ少年時代を歩んでもそのタイミングごとの人生の選択で良くも悪くも紙一重、幼馴染が大人になってギャングと神父とうい別々の道を歩むという、友人同士の絆と人生を社会問題を交えながら見事に描いている作品です。

🖋そしてやはりジェームズ・ギャグニーの存在感が素晴らしいです。友人や少年たちには善の心を持ちながらも生きる手段としてギャングを選ばざるを得ないそんな主人公を見事に演じ切っています。この時代のギャング映画にとっては欠かせないジェームズ・ギャグニー。その存在感に比べて共演しているボギーはまだチンケな悪役弁護士。。。そんな序列の時代の作品です。

🖋社会問題をテーマにした『カサブランカ』の監督のマイケル・カーティスのシャープな演出は冴えわたっています。神父とギャングの友情という移植なギャング映画の傑作を見事に創り出しました。

🖋物語は。。。
幼い頃から仲の良かったロッキー(キャグニー)とジェリー(オブライエン)。しかしロッキーは二人でやった盗みの罪を一人で被った事をきっかけに転落の一途をたどり、今やいっぱしのギャングになっていました。一方のジェリーは生まれ育った町で牧師として不良少年たちの更生に力を注いでいました。15年ぶりに町に戻ったロッキーはジェリーが面倒を見る不良少年たちの憧れの的になりますが、かっての悪事を庇ってやった悪徳弁護士(ボギー)が自分を殺そうとしている事を知って逆に殺してしまいます。警察との銃撃戦の末に逮捕され、死刑宣告を受けたロッキーでしたが嘲笑うかのように平然としている彼の姿に少年たちは一層感化されてしまうのです。彼等の未来を案じたジェリーは。。。

▪️Overview (映画. comより)
「太平洋攻防戦」「無限の青空」と同じくジェイムス・キャグニーとパット・オブライエンが共演する映画で、「濡れた拳銃」のローランド・ブラウンが書き卸し、「夜はパリで」のウォーレン・ダフとジョン・ウェックスリーが共同脚色。「4人の姉妹」「結婚スクラム」のマイケル・カーティズが監督、「夜はパリで」のソル・ポリートが撮影したもの。助演者は「デッド・エンド」のハンフリー・ボガート及び6少年、「忘れがたみ」のアン・シェリダン、「サブマリン爆撃隊」のジョージ・バンクロフト等である。
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