No.4185
BLACKHOLEのオッペンハイマー特集で、「原爆関連映画」の一本として紹介していた。
いやぁ、若い頃は夢中になって見てた熊井啓。社会派といえば熊井啓。でも本作は未見だった。
だから久々に彼の作品を見たけど、恐ろしくシャープで唸ってしまった。
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佐世保を舞台に繰り広げられる、人間の業、差別、傍観。
原爆投下がなければ起こらなかったかもしれない「日本人同士の」悲劇。
ノーランがこれ見たらなんて言うだろう、と思った。
終盤の展開と北林谷栄の熱演には言葉が出ない。
ATGならではの、重厚すぎる演技陣。
「オッペンハイマー」のレビューに多く出てくる「当事者性とは~」「日本人としては~」に違和感を感じる人は、参考として見てみたらいい。
真実の当事者たちが、ここにいる。