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姿三四郎のkazu1961のレビュー・感想・評価

姿三四郎(1943年製作の映画)
3.7
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2021-651 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋あの志村喬が柔道で闘うなんて!!これぞ古典作品を観る醍醐味ですね。言わずもがなの黒澤明の記念すべき監督デビュー作。主人公姿三四郎が柔道を通して人間的に成長していく姿をダイナミックにかつ繊細に描いた娯楽大作です!!

🖋モンタージュ、ロングショット、俯瞰したショット、監督デビュー作なのに映像美に溢れた映像がほんと圧巻。“柔道”という大衆的な題材をこの映像美、特にモンタージュの多様で、独特の世界観を作り上げているのは黒澤明監督ならでは。既にデビュー作で黒澤映画の特徴的なスタイルが確立されているのが凄い!!

🖋それだけに国策によって、再上映の際に、三四郎の恋愛表現を中心に多数のカットがなされ、戦後消失したのはほんとに残念です。。。見てみたいものです。。。

🖋本作は公開時大ヒットし、日本の武道映画のジャンルを作り上げました。リメイクだけでなく多くの類似作品が生まれました。さらに映画監督の深作欣二、熊井啓、篠田正浩、神代辰巳、黒木和雄などが、少年時代に本作を見て大きな影響を受けたそうです。(参考:Wikipedia)

🖋当時の新人監督作品に行われる検閲時、検閲官が米英的表現があるとして批判しましたが、その中の1人小津安二郎が「100点満点として『姿三四郎』は120点だ」と称賛し、無事試験を通過することができたことが、後の逸話として語られています。

😆Story:(参考:allcinema )
明治15年、柔術を志していた三四郎だったが、矢野正五郎と出会い柔道の素晴らしさを目の当たりにした三四郎は矢野を師と仰ぐことに。厳しい修行のおかげでみるみる力をつける三四郎だったが、それはいつしか慢心を生み……。

🔸Database🔸
・邦題 :『姿三四郎』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 1943
・日本公開 : 1943/03/25
・上映時間 : 97分
・受賞 : ※※※
・監督 : 黒澤明
・脚本 : 黒澤明
・原作 : 富田常雄
・撮影 : 三村明
・音楽 : 鈴木静一
・出演 : 大河内傳次郎、藤田進、轟夕起子

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
黒澤明の記念すべき監督デビュー作品。明治15年、柔術を志した三四郎は矢野正五郎によって柔道の素晴らしさを知り、その門下に入る。幾多の試練を乗り越え、一人前の柔道家になっていく姿を繊細かつダイナミックに描いた痛快娯楽作品。豪快な試合描写や嵐の決闘シーンが否応なしに見る者の心を高揚させる。戦後の消失により、残念なことに現存するフィルムは、公開翌年の44年に上映されたカットバージョンのみである。
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