【ベルモンド追悼特集】
ジャン=ポール・ベルモンド傑作選1より
暗黒街に出没する一匹狼“ハンター”
政府高官の命を受けて、連続強盗殺人事件の犯人を追うハード・アクション。
ジャン=ポール・ベルモンド製作・主演
監督・脚本はフィリップ・ラブロ。
ソフト化されず幻の傑作といわれていたが、日本では43年ぶりに劇場公開となる。
ハードボイルドなベルモンドが見物。
(ハードボイルドで“ハンター”というとスティーヴ・マックィーンの『ハンター』を思い出すが、それはいつか別作品で語りたいため今回はやめておく😜)
冷酷非道な凶悪犯タカをブルーノ・クレメル。
タカに利用される青年コスタはパトリック・フィエリで本作がデビュー作。
不協和音のような劇伴が印象的なのはミシェル・コロンビエ。
かっこいいのだが、時折流れる金属音のような音はちょっと辛かったかも。
ベルモンドは青年から事情を聞き出すため、刑務所に潜入。
その後二人で脱走し、バディ的展開になるのが微笑ましい。
コスタはかなり未熟な青年だが、何やかや面倒見が良く、キメ台詞で教えるベルモンドがかっこいい。
別の事件では一人で鮮やかな仕事を熟すベルモンドだが
脱走に追走
ワインのタンクローリーの中に浸かったり
汚れまくりながらとにかく走る姿もまた素敵。
敵役はアメ車「リンカーン・コンチネンタル」や「フォード・マスタング」
対抗するは「シトロエンCX」で颯爽と。
タカが若者に買ってあげたバイクはKAWASAKIだったり、そんなお楽しみもあり。
ハードボイルドな割に脚本がゆるいかなということでスコアは控えめ。
微笑んでしまうし(それはそれでよい笑)
スーツケース?に東京オリンピックのステッカーが😊
パトリック・フィエリもかわいかったし
渋みの出て来たベルモンドが素敵。
今回初見だったが、やはり満足の1本。
2021レビュー#174
2021鑑賞No.389/劇場鑑賞#74
傑作選1は結局2作しか観られずでした😵