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イレイザーヘッドのkazu1961のレビュー・感想・評価

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)
4.0
▪️JP Title :「イレイザーヘッド」
Original :「Eraserhead」
▪️First Release Year : 1976
▪️JP Release Date : 1981/09/12
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2020-768 再鑑賞
🕰Running Time : 89分
▪️Director : デヴィッド・リンチ
▪️Writer : デヴィッド・リンチ
▪️MusicD : デヴィッド・リンチ、ファッツ・ウォーラー、ピーター・アイヴァース
▪️Cast : ジャック・ナンス
▪️Review
初見の子供の頃、悪夢なのか幻影なのか、こんな映画があるんやと衝撃を受けたのを覚えています。
とにかく陰鬱なモノクロの世界観、シュールレアリズム全開の難解なストーリー展開、超不気味な奇形の赤ん坊、そして終始流れる耳障りなノイズ、ほんとにトラウマ的な激ヤバな映画ですよね。
本作、鬼才デヴィッド・リンチ監督のデビュー作にして、『イレイザーヘッド』といえば、今やカルト映画の代名詞的作品。あらゆるカルト映画の原点かつ頂点ともなった怪作です。本作品がメル・ブルックス監督の目に止まったことから、リンチは『エレファント・マン』の監督に抜擢され、世に躍り出ることになったんですね。
諸説あるんですが、本作はリンチの私小説的なプライベート・フィルムというのが通説だそうです。リンチの実娘ジェニファーに対する殺人衝動がベースあるのではと。ジェニファー自身がそうであったように、望んでいなかった子供「予期せぬ妊娠、そして先天異常がこの映画のテーマ」となってるんですね。

そして凄いのは、デヴィッド・リンチが一人で製作・監督・脚本・編集・美術・特殊効果を務めて制作し、個人資金と5年の歳月をかけて完成させた映画で、しかも本作が長篇映画デビュー作品であるということ。
さらに興味深いのは、奇形の赤ん坊があまりに不気味でリアルなので、どうやって撮影したかということ。「牛か羊の胎児を撮影に使った」「いや、デヴィッド・リンチが精巧に作り上げたミニチュアだ」などの議論を呼びました。(参考:Wikipedia)

物語は。。。
消しゴム頭(イレイザー・ヘッド)のあだなを持つ印刷工のヘンリー(ジャック・ナンス)は、以前肉体関係を持ったことのあるメアリーX(シャーロット・スチュワート)から奇形の赤ん坊を生んだことを告げられ、彼女と結婚する羽目に。しかし、それは悪夢の始まりでもありました。。。

▪️Overview
鬼才デビッド・リンチ監督のデビュー作。悪夢のような出来事に見舞われ正気を失っていく男を、全編モノクロ映像でつづる。消しゴムのような髪形から「イレイザーヘッド」と呼ばれるヘンリーは、恋人から肢体が不自由な赤ん坊を産んだことを告白され、恋人との結婚を決意する。ところが彼女はおぞましい形相の赤ん坊に耐え切れずにやがて家を出てしまい、残されたヘンリーは1人で赤ん坊を育てることになるが……。1981年に日本初公開。93年に完全版が、2009年にデジタル・リマスター版がそれぞれ公開された。(引用:映画. com)
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