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ブギーナイツのkazu1961のレビュー・感想・評価

ブギーナイツ(1997年製作の映画)
3.8
▪️Title : 「ブギーナイツ」
Original Title :「Boogie Nights」
▪️First Release Year:1997
▪️JP Release Date :1998/10/10
▪️Production Country: アメリカ
🏆Main Awards :第55回ゴールデングローブ賞
助演男優賞
🕰Running Time:155分
▪️Appreciation Record :2020-303 再鑑賞
▪️My Review
ポルノ業界を題材にした作品にも関わらず、あんな大物俳優も、あんな名優も、若い頃は出演していたんだなと、感慨にふけりながら観てしまった作品です。主役のマーク・ウォールバーグはもちろんのこと、バート・レイノルズ、ジュリアン・ムーア、ヘザー・グラハム、ジョン・C・ライリー、ウィリアム・H・メイシー、フィリップ・ベイカー・ホール、リッキー・ジェイ、そうそうたるメンバーです。特にオスカー女優のジュリアン・ムーアの体を張った演技には拍手喝采です。
幾つもの名作を世に出した、ポール・トーマス・アンダーソン監督の出世作となったのが、彼の長編第二作となる本作です。1970~80年代の米ポルノ映画界を題材にしているために、敬遠される人もいるかと思いますが、明確なメッセージを持ったそんな作品です。
内容的には、主人公エディはもちろん、主要キャラクターが栄光を味わい、そしてどん底を経験すします。舞台はポルノ映画業界ですが、本作には、通常の世界と変わらない普遍的なテーマがあります。それは。。。人生、上がる時もあれば、落ちる時もある。。そして、どんなに落ちたとしても、人はやり直せるということ。。。とにかく“色んなことあるけど、生きて行こうよ!!”そんなメッセージを、アンダーソン監督は特有のロングショットを駆使しながら伝えています。
もうひとつ特筆すべきは、本作でバート・レイノルズが復活したと言うこと。バート・レイノルズは、70~80年代に人気を博したアクション映画のスター。当時キャリアは低迷していましたが、本作でゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされたことで復活したんですね。
物語は。。。
時は1977年。ディスコで皿洗いのバイトをしているエディ・アダムスは、その巨大な男性自身からポルノ映画監督のジャック・ホーナーにスカウトされます。エディが飛び込んだポルノ業界では麻薬に溺れて息子の親権を手放したポルノ・クイーンや、色情狂の妻の浮気に悩まされるマネージャーやゲイの男など、さまざまな人間が存在していました。やがて芸名をダーク・ディグラーとしたエディは、次々と主演作をヒットさせ、またたく間にポルノ界のスーパー・ヒーローに上り詰めていきますが。。。
それにしても超絶のラストシーンです(笑)

本作、1970年代末から1980年代にかけてのポルノ業界の光と影にスポットライトを当てた作品で、公開当時は一部で内幕モノで特に監督と主演俳優の確執、特に主役のエゴを描いた事から、フランソワ・トリュフォーの『アメリカの夜』を思わせる内容だとして“ポルノ業界版「アメリカの夜」”と称されたんですね。(参考:Wikipedia)

▪️Overview
1970年代後半から80年代にかけての、ポルノ産業に従事する人々の心の葛藤と業界の裏側を描く人間ドラマ。監督・脚本はポール・トーマス・アンダーソン。製作総指揮は「ダイ・ハード」シリーズや「デビル」のローレンス・ゴードン。音楽は『ハード・エイト』のマイケル・ペン。音楽監修はカリン・ラットマン。出演は.マーク・ウォールバーグ、バート・レイノルズ、ジュリアン・ムーア、ヘザー・グラハム、ジョン・C・ライリー、ウィリアム・H・メイシー、フィリップ・ベイカー・ホール、リッキー・ジェイほか。98年キネマ旬報ベスト・テン第10位。(参考:映画.com)
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