ヒデ

ブギーナイツのヒデのレビュー・感想・評価

ブギーナイツ(1997年製作の映画)
3.9
「そのジーンズの股に宝が眠ってるぞ」

超巨根の青年が自身の働くクラブで映画監督に見染められ、ポルノ映画界のスターになっていくお話。

成り上がりものの心地よい映画でありながら、ポルノ業界の悲喜交々を映し出す群像劇でもあり、前半と後半で全然印象の違う作品だった。

エロだけではなくストーリーで魅せることを志す映画監督、享楽でそれに出資する大佐、息子の親権を取られたポルノ女優、妻が日々寝取られているマネージャー、ステレオ店を建てる夢を持つ黒人俳優、街撮り企画で同じ大学の生徒に会ってしまったローラーガールなど、さまざまなキャラの人生が描かれているのが面白い。序盤のパーティーシーンの狂いっぷりも好きだった。


以下、セリフメモ。




「どうしてもクラブで働きたいならもっと近くの場所にしなさい」

「誰にも一つは取り柄があるもんだろ?これは神の恵みだ」

「僕はスターになる。ビッグ・スターになる。それが夢だ。そう決めた」

「俺は作りたいんだ。ストーリーで客を魅了し、いい調子で抜いても席に釘付けになったまま、ラストまで見ずにはどうにも帰れないようなやつ。俺はそんな映画を撮りたい」

「スケート靴は?」
「脱がないの。中には出さないでね」

「俺の女房が青姦してる最中に、明日撮る映像の話をされてもノレないんだ!」

「大佐は映画の資金を丸ごと提供してくださってる。映画づくりの要だ」

「お前は天からの遣いだ。"ダーク・ディグラー"。きっと天使も俺たちを祝福してる」

「一つ頼んでいい?これからは僕のことをダークと呼んで」

「最優秀ペニス賞、ダーク・ディグラー‼︎」

「これからの時代はビデオだ。あと10分で80年代になる。ビデオは未来だ。みすみす儲けを逃すな」

「家宅捜索で…見つかった。ビデオが。私(大佐)は少女に弱いんだ。だが誓って手を出したことはない。君は僕の友達か?」

「2日間寝てないだろう。俺は不健康な役者は撮らん」

「なぜだ!?なぜ融資してくれないんだ!」
「申し訳ありません。ポルノの方は支援できません」

「街角をドライブして絶倫男を探す。映画史上初の試みだ!さぁ、歴史を作ろう!」

「私を見下したなコンチクショウ!誰があんたとなんか寝るもんか!」

「目の前にお宝(ヤクと現ナマ)があるってのに、みすみす帰れってのかよ!これは賭けだ!乗るか!?」

「ジャック、俺が悪かった。困ってるんだ。助けてくれないか」
ヒデ

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