「そのジーンズの股に宝が眠ってるぞ」
超巨根の青年が自身の働くクラブで映画監督に見染められ、ポルノ映画界のスターになっていくお話。
成り上がりものの心地よい映画でありながら、ポルノ業界の悲喜交々を映し出す群像劇でもあり、前半と後半で全然印象の違う作品だった。
エロだけではなくストーリーで魅せることを志す映画監督、享楽でそれに出資する大佐、息子の親権を取られたポルノ女優、妻が日々寝取られているマネージャー、ステレオ店を建てる夢を持つ黒人俳優、街撮り企画で同じ大学の生徒に会ってしまったローラーガールなど、さまざまなキャラの人生が描かれているのが面白い。序盤のパーティーシーンの狂いっぷりも好きだった。
以下、セリフメモ。
「どうしてもクラブで働きたいならもっと近くの場所にしなさい」
「誰にも一つは取り柄があるもんだろ?これは神の恵みだ」
「僕はスターになる。ビッグ・スターになる。それが夢だ。そう決めた」
「俺は作りたいんだ。ストーリーで客を魅了し、いい調子で抜いても席に釘付けになったまま、ラストまで見ずにはどうにも帰れないようなやつ。俺はそんな映画を撮りたい」
「スケート靴は?」
「脱がないの。中には出さないでね」
「俺の女房が青姦してる最中に、明日撮る映像の話をされてもノレないんだ!」
「大佐は映画の資金を丸ごと提供してくださってる。映画づくりの要だ」
「お前は天からの遣いだ。"ダーク・ディグラー"。きっと天使も俺たちを祝福してる」
「一つ頼んでいい?これからは僕のことをダークと呼んで」
「最優秀ペニス賞、ダーク・ディグラー‼︎」
「これからの時代はビデオだ。あと10分で80年代になる。ビデオは未来だ。みすみす儲けを逃すな」
「家宅捜索で…見つかった。ビデオが。私(大佐)は少女に弱いんだ。だが誓って手を出したことはない。君は僕の友達か?」
「2日間寝てないだろう。俺は不健康な役者は撮らん」
「なぜだ!?なぜ融資してくれないんだ!」
「申し訳ありません。ポルノの方は支援できません」
「街角をドライブして絶倫男を探す。映画史上初の試みだ!さぁ、歴史を作ろう!」
「私を見下したなコンチクショウ!誰があんたとなんか寝るもんか!」
「目の前にお宝(ヤクと現ナマ)があるってのに、みすみす帰れってのかよ!これは賭けだ!乗るか!?」
「ジャック、俺が悪かった。困ってるんだ。助けてくれないか」