何度か映画化されているけれど、キャメロンは本作を踏まえて自身の『タイタニック』を構築したのだと見て分かるくらいにドラマ部分で重なる描写が多い。
デヴィッド・ワーナーさんはキャメロン版ではローズの婚約者の執事役をしていたけれど、本作では身分は真逆だがジャック・ドーソンのようにタイタニックロマンスを経験する側というのは興味深い。
主にクイーン・メリー号で撮られているというのも嬉しい。
もともとはもっと長尺なテレビ映画として放送されていたらしいけれど、劇場公開用に編集されてかなり短くなったために、登場人物への焦点の切り替わりが早く、異常にテンポがいいです。