山田

ギルバート・グレイプの山田のレビュー・感想・評価

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)
4.5
2011年に丸山隆平主演で舞台を鑑賞した。
アーニー役は中尾明慶。
舞台自体は映画よりももう少し暗い印象。12年前だというのに終幕の瞬間がとても儚く目に焼き付いていまだに忘れられない。
当時調べたら原作本よりも映画の内容に近い事がわかり、それからずっっっっっっと観たいと思いながら機会が持てなかった本作をようやっと見る事が叶いました。

名作はいつ観ても素晴らしい。
ギルバートは知的障害のある弟とソファから動けない母とふたりの妹の面倒を見ながら、小さな田舎町のスーパーで働き、時々マダムと浮気をし、母の重みで床が抜けそうな家の心配をしつつ暮らしていた。
ギルバートは常にアーニーと共にいた。目を離すとすぐに高いところに登ろうする。地元警察には目をつけられており、なにかと肩身が狭そう。

ある日トレーラーハウスで祖母と旅をする女性ベッキーと知り合う。
分け隔てなく接するベッキーに次第に惹かれていくギルバート。彼女の存在が窮屈な箱の中に押し込められどう足掻いても出る事ができないギルバートにとって息のできる場所である事がなんだか嬉しかった。

とにかくアーニーの演技力が高くて「マジでなんなんだこの子は…」って思いながら観てたけど中盤くらいで「この子ディカプリオだ…!」ってハッとしました。とんだ間抜け。
めっちゃ顔がいいなって思いながら観てました。ジョニーデップにばっかり気を取られて…!ベッキーもかわいいなって顔ばっかり見てた…!

鑑賞してから記録するまでも少し間が空いてしまったので改めて鑑賞し直したい。
舞台が物悲しく終わってしまっていたので、その後を知る事ができて12年越しに幸せな気持ちになれました。面白かった。
山田

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