kazu1961

フィラデルフィアのkazu1961のレビュー・感想・評価

フィラデルフィア(1993年製作の映画)
4.0
▪️Title : 「フィラデルフィア」
Original Title :「Philadelphia」
▪️First Release Year:1993
▪️JP Release Date :1994/04/23
▪️Production Country: アメリカ
🏆Main Awards :
第66回アカデミー賞 主演男優賞 歌曲賞
第51回ゴールデングローブ賞 主演男優賞
主題歌賞
▪️Appreciation Record :2020-501 再鑑賞
🕰Running Time:125分
▪️My Review
ジョナサン・デミ監督による本作はエイズを扱ったハリウッド初のメジャー作品です。
トム・ハンクスがエイズに感染して解雇されるフィラデルフィアの弁護士アンドリュー・ベケットを演じ、初のアカデミー賞主演男優賞を受賞しました。痩せゆくエイズ患者を熱演し、本作を切っ掛けに名優として地位を築き上げました。
雇い主は、解雇の理由を彼の職務能力不足だと主張しますが、彼はやり手の弁護士を雇って裁判を起こします。そのデンゼル・ワシントン演じる弁護士ジョージ・ミラーは同性愛者を嫌悪し、エイズを密かに恐れていました。しかしアンドリューと共に戦ううちに、彼に尊敬の念を抱くようになっていきます。。。
アメリカ有数の都市であるフィラデルフィア。歴史的にはアメリカ独立宣言が行われた場所として知られています。もちろん本作はタイトル名どおりにフィラデルフィアを舞台とした映画であり、実はこの都市名の語源はギリシャ語からきており、その意味するところは兄弟愛。題名に秘められた想いを知ったときに、更に感動が大きくなる仕組みなんですね。そしてエイズやゲイに対する偏見が真っ向から描かれています。
デミ監督は、難役を熱演したトム・ハンクス、デンゼル・ワシントン、偏狭な上司を演じたジェイソン・ロバーズ、アンドリューの同僚役を演じたアントニオ・バンデラスらベテラン俳優を揃えて、優しく感動的なドラマに仕上げました。ハンクスの感動を誘う熱演は称賛に値します。
しかし、これだけの俳優がよく出演したと思えます。石を投げたらオスカー受賞者に当たるような豪華俳優陣ですよね(笑)。
さらに、ブルース・スプリングスティーンの楽曲「ストリーツ・オブ・フィラデルフィア」がアカデミー主演女優賞歌曲賞を受賞しました。アメリカ映画主題歌ベスト100において、68位にランクインするくらい有名な歌曲ですね。

物語は。。。
エリート弁護士のアンドリューはある日エイズに感染していることを告げられます。それを知った弁護士事務所は彼を解雇。アンドリューはこれをエイズ差別による不当解雇として訴訟に踏み切ろうとします。しかし誰も弁護人を引き受けてくれず、彼はかつてのライバルだった黒人のミラーの元に向かったのでしたが。。。

▪️Overview
一流法律事務所に勤務する弁護士ベケットは、自分がエイズに感染したことを知る。やがて会社はベケットに解雇を宣告。エイズ患者に対する不当な差別だとしてベケットは訴訟を決意し、以前は敵として法廷で闘ったことのあるミラーに弁護を依頼する。ミラーはベケットがエイズ患者であり、かつ同性愛者であることに偏見を抱き、一度は依頼を断るが、それでも偏見や蔑視と戦おうとするベケットの姿に心を打たれ、弁護を引き受けることに。しかし、裁判は日に日に衰弱していくベケットとその関係者にとって過酷なものになっていく……。自由と兄弟愛の街フィラデルフィアで展開される裁判の行方を描いたドラマ。ベケットを演じたトム・ハンクスがアカデミー主演男優賞を受賞。ブルース・スプリングスティーンによる主題歌も歌曲賞を受賞した。(引用:映画. com)
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