しゅん

フィラデルフィアのしゅんのレビュー・感想・評価

フィラデルフィア(1993年製作の映画)
3.7
【自由の国の尊厳とは】

お久しぶりです。
FFⅦ リバースを50日間で250時間やりトロコン達成して無事ゲームの世界から帰還したので、映画の世界に舞い戻ってきました。これからはまたちょくちょくレビューしていきます。

帰還一発目は実家に帰省した時に観たトム・クルーズとデンゼル・ワシントンW主演の法的劇。

エイズを理由に会社を解雇された弁護士のトム・クルーズが会社を訴えるお話。

トム・クルーズがアカデミー主演男優賞を獲得した本作。あまりにも上手すぎる演技はさすがの一言。
ただデンゼル・ワシントンも負けず劣らずの演技力でこの2人だからこそここまで没入出来た。

公開された1993年はまだまだLGBTQに偏見があり、差別が当たり前の時代。
社会風刺や人としての尊厳を問う作品。
デンゼル・ワシントン演じるミラーは根っからの正義感溢れるタイプでないのがいい。どちらかと言うと彼も偏見ありありだったけど、自分が叩かれるの覚悟で正義を貫いた熱い男の生き様に感動した。

オープニングとエンディングが非常に印象的で、フィラデルフィアの街並みとそこに生きる人達の人間模様が垣間見える。
普通に仕事し、普通に恋し、普通に生きてる人間の尊厳が社会によって剥奪されるのはこの時代に限らず今もそしてこれからも無くなることはないけど、少しずつ無くなる世の中を期待します。
しゅん

しゅん