まさなつ

にごりえのまさなつのレビュー・感想・評価

にごりえ(1953年製作の映画)
3.8
樋口一葉の3つの短編によるオムニバス映画。

3つの話には関連性はないけれど、いずれも明治時代の貧しさと男尊女卑の中での女性の生き辛さを描いています。

昔、一度観てるんですが、あまり記憶なくて再鑑賞しました。やはり、ほとんど憶えていなくて初めて観る感じです。

この映画が封切られた年には、今や世界中でオールタイムベストの一つに選出される「東京物語」や「雨月物語」があって、その中でこの作品がキネ旬の1位といのが印象深いです。当時の今井正監督は5回も1位を取ってたから当然なのかもですが。

見応えありましたが短編集ということもあり、この作品が1位というのは、ちょっとどうかとは思います。

3話の中では2話目が、ちょっと毒が効いてて好きです。3話目は、溝口監督の「赤線地帯」とか成瀬監督の「流れる」を思い出しました。
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