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ケイン号の叛乱のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

ケイン号の叛乱(1954年製作の映画)
3.3
ピュリツァ賞を受けたハーマン・ウークの同名小説を映画化。
監督はエドワード・ドミトリク。
原題:The Caine Mutiny(1954)

第二次世界大戦中の1943年11月。
プリンストン大学を優秀な成績で卒業したウィリー・キース(ロバート・フランシス)は恋人のクラブ歌手(メイ・ウィン)と別れ海軍に入隊。老朽駆逐艦ケイン号に配属される。
やがて、がさつなデヴリース艦長(トム・テューリー)が退任、クイーグ新任艦長(ハンフリー・ボガード)が着任しキースは喜ぶ。
ところが、規律を押し付け、臆病な行動を取る新船長に対し、乗組員の不満が深まっていく。
そんな中、艦は猛烈な台風に遭遇し、転覆の危機に陥る。
副長のマリク大尉(ヴァン・ジョンソン)は、クイーグ艦長を心神喪失状態だを判断して、海軍既定第184条に基づき艦長を解任、自ら指揮を執り嵐を乗り切る。
しかし、帰還後、マリク大尉は反乱罪で軍法会議にかけられる…。

"黄色い染料"
"偏執症(パラノイア)"

①ケイン号乗組員
・(新任艦長)フィリップ・クイーグ少佐:( ハンフリー・ボガート)
・(前艦長)ウィリアム・デヴリース少佐 (トム・テューリー)
・(副長)スティーヴ・マリク大尉(ヴァン・ジョンソン)
・(作家志望)トーマス・キーファー大尉(フレッド・マクマレイ)
・(候補生→新米の士官)ウィリー・キース少尉( ロバート・フランシス)
・バーニー・ハーディン少尉 (ジェリー・パリス)
・(甲板員)“ミートボール” ( リー・マーヴィン)

②海軍軍法会議関係者
・(裁判長)ブレイクリー大佐 (ワーナー・アンダーソン)
・(検察官)ジョン・チャーリー少佐(E・G・マーシャル)
・(弁護人)バーニー・グリーンウォルド大尉(ホセ・フェラー
・(精神科医)ディクソン軍医中佐(ウィット・ヴィセル)

③その他
・ナイトクラブ歌手/ウィリーの恋人メイ・ウィン(メイ・ウィン)
・キース夫人/ウィリーの母 (キャサリン・ウォーレン)

新米のロバート・フランシスがおんぼろ駆逐艦での経験をもとに海軍士官として成長していく物語でもあり、最初の艦長トム・テューリーを再登場させてラストをうまく締め括っている。
フレッド・マクマレイはくせ者役。
ハンフリー・ボガートは精神を病んでいる難しい役、残念だが演技がわざとらしい。
また、ホセ・フェラーの唐突な怒りが説得力に欠ける(脚本のせいだと思われる)など、今一つしっくりこない。
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