山水亭独居坊

風と共に去りぬの山水亭独居坊のレビュー・感想・評価

風と共に去りぬ(1939年製作の映画)
4.0
なんで、メアリーの臨終までアシュレーに本当は愛していなかったなんだ、惚れた腫れたの応酬をしてんだよと思ってしまったが、映画の構成からいえば当然というか、これがスカーレットの人生なんだろう。

冒頭の闇雲に男の注目を集めようとしたり、二度偽りの喪に服したりしたり色々あって最後に、本当に愛するものに気づいたり、我が子を失って初めて本当の悲しみを見つけたりする。

最後もスカーレットは初めからタラについて、街を破壊するような戦争には反対していたり、一貫していたし。

別に今更言うことではないと思うけど、映像の完成度が凄まじい。
カラーだし、画と音はクリア(レストアしたのかな?)だし、人の大群・戦禍の演出・家の装飾は大規模で迫力がある。
金が掛かっているとはいえ、時代を超越したクオリティ。
この映画だけで戦争に勝てるはずがないとまで思うのも無理はない。
当時観た人の衝撃といったらないだろうな。