ちろる

美しき結婚のちろるのレビュー・感想・評価

美しき結婚(1981年製作の映画)
3.8
ざっくりと言うとこのヒロイン、
(何なんだ、この女)

既婚者との恋愛にウンザリしたサビーヌは、完璧な結婚をしようと不倫相手と別れる。

決心してそれに向かって動くことは悪くない。
でも、結婚相手なんていくらでもいると、本気で思ってるところはイタい系。

友達クラリスの従兄弟の弁護士エドモン。
自分から電話しないと言ってたくせに、仕事を挟み込んでかけちゃうし、そのことで店主に怒られて逆ギレして「結婚するんで。」って辞めちゃうキワモノ。
んでもって暇つぶしなのか知らないが、既婚者の元カレのアパートにお邪魔しちゃってケチつける。

まだ付き合ってもないエドモンのことを結婚相手だと言い張って、心配するママの言葉に対して放つのは
「私を拒む男いる?」

サビーヌが痛いメンヘラなのは言うまでもないけど、
これは従兄弟なのによく分からず煽ったクラリスも戦犯だと思う。(それとも分かってたのかな?)
待てない女、サビーヌはもうプレストーカー。

お前はせっかちだと、心配してたママの視点がとっても冷静で、
「気の合う人だけといる今の生活で満足よ。」
サビーヌのママがはじめの方に放った言葉がしっくりくる。
もっと、サビーヌがママの言葉に耳を傾けていたのなら、虚しい思いをすることなく先行き明るい恋を歩めたのかもしれないのにね。
自己評価高すぎるのはポジティブで悪くないけど、この場合はマイナス。
サビーヌには始終イラっとするけど、作品ときてダメなわけじゃなくて、面白い。
私性格悪いみたいで、こういうイタい女の話好きみたいです。
ちろる

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