世間知らずでわがままな男(ハロルド・ロイド)は、一目惚れした女(ミルドレッド・デイヴィス)に求婚するが、彼女の父親から、｢働いていない者に娘はやれない｣と言われる。海軍に入隊した彼は、巡航先の町で偶然にも彼女に再会するが、彼女はその町の王様(ディック・サザーランド)に誘拐されてしまう。


ハロルドが演じる男は傲慢でとても女に好かれるような男ではないのだが、ライバルたちを差し置いてなぜか好かれている。入隊後は世渡り上手になったのか傲慢さはなくなっていた。王様の屋敷での立ち回りが面白かった。

• #2024観賞ワン
• #モノクロ
• #サイレント

今までに見たロイドの作品の中で一番好き。楽しかった！
世間知らずのボンボンロイドにハラハラさせられ、小狡いところに「こいつめ！」と思うんだけど、憎めない。
周囲の面々と、すったもんだの末に仲良くなっちゃうよね、わかる～！

ロイドは上演時間が長い方が脚本が良く、作品としてのクオリティーは高くなっていると思う。
どちらかというと周囲の人間に対して迷惑をかける側のロイドが、周囲の人間たちに叱られたり、悪い人間と戦う事によって、
以前の悪行が帳消しになる。
この流れが
短い尺の作品だと上手く描かれず
ロイドはヤバイ人間だと思えてしまう。

キートンは短編
ロイドは長編を推していきたい。

内容に関しては
大群を背後から鈍器で一人一人昏倒させていく
流れが秀逸だった。