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愛のお荷物のkazu1961のレビュー・感想・評価

愛のお荷物(1955年製作の映画)
3.7
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-357 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋興味深いですね、時代によっていろんなことがこれだけ変わってくることが。本作1955年の作品、当時はベビーブーム真っ盛り!!オープニングのナレーションで当時の段階で日本の人口約8900万人、数年後には1億人を突破すると。。。当時はこの人口増加を社会問題として危惧していたんですね!!全く今の少子化、人口減少、老齢化と逆のパターン。。。風刺とヒューマニズムが一体となった川島雄三監督の大人の喜劇作品です。

🖋内容的にはそんな人口増加問題に対して、政治の無為無策を批判し、明るく、上品にくすぐりながら風刺している、まあ、お見事な作品。この辺りは川島雄三監督らしい時代感覚で軽妙に見せていますが、その中に原水爆、放射線や徴兵制度などに対する反対メッセージをチクリと差し込んできます。

🖋出演する女優陣がとてもキュートで、ラストの怒涛のそこまでやるか?!のハッピーエンドも良いですね!!

😆Story:(参考: 公式サイト )
戦後ベビーブーム・・・。人口の増加を食い止めようと考えていた、時の厚生大臣新木錠三郎(山村聰)は、「受胎調節相談所設置法案」の施策を講じる。ところが、錠三郎が厚生委員議会で、人口軽減に関する大演説を行っている頃、四十八歳になる蘭子夫人(軣夕起子)が産婦人科で妊娠を告げられていた!そればかりか、新木家の長男錠太郎君(三橋達也)は、かねてから秘かに恋愛中だった、錠三郎の秘書五代冴子さん(北原三枝)から、愛のお荷物ができたらしいと打明けられる。結婚式を控えた、末娘さくら(高友子)も、実は近づく結婚が待ち切れず、許婚の出羽小路亀之助君(フランキー堺)との間に、愛のお荷物が出来てしまっていたのだ。その上驚いたことに、新木家の御隠居、八十歳になる錠造翁(東野英治郎)までが、若い茶飲み友達との間に、お荷物ができかねない有様である。そんな中、京都へ遊説に行った錠三郎は、かつての恋人貝田そめ(山田五十鈴)に訪問され、彼女との間に出来た子供の存在を知らされて愕然となる。斯くして、新木家の人口は一躍倍以上にはね上ることに。そして新木家の御婦人たちは、一斉にお芽出たの日を待つばかりとなったが、さて日本の人口問題はどうなるやら・・・。

🔸Database🔸
・邦題 :『愛のお荷物』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 1955
・日本公開 : 1955/03/18
・上映時間 : 110分
・受賞 : ※※※
・監督 : 川島雄三
・脚本 : 柳沢類寿、川島雄三
・原作 : ※※※
・撮影 : 峰重義
・音楽 : 黛敏郎
・出演 : 山村聰、軣夕起子、三橋達也、北原三枝、東野英治郎、フランキー堺、山田五十鈴

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「お月様には悪いけど」の柳沢類寿と「昨日と明日の間」の川島雄三が共同で脚本を書き、川島雄三が監督に当る。撮影は「月は上りぬ」の峰重義、音楽は「女の一生(1955)」の黛敏郎。出演者は「美男お小姓 人斬り彦斎」の山村聡、轟夕起子、「月は上りぬ」の北原三枝、笠智衆、「億万長者(1954)」の山田五十鈴、「地獄への復讐」の三橋達也の外、坪内美子、東野英治郎、フランキー堺などである。
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