りょーこ

ジャスティスのりょーこのレビュー・感想・評価

ジャスティス(1979年製作の映画)
4.5
…and justice for all.

アル・パチーノ主演70年代傑作法廷ドラマ

1つの事件を追うのではなく、本物の弁護士のようにいくつもの事件を抱えていて、その中で正義や人権や倫理観、そして何より法律にもみくちゃにされ、それでも道を誤らぬよう必死に踠きながら突き進んでいく。

アル・パチーノらしい熱のこもった弁護士姿に圧倒されます!

俳優としてのリー・ストラスバーグは初めてだったかも。
メソッド演技でいつもお世話になってました♪



熱血弁護士アーサー・カークランド(アル・パチーノ)。

頑固判事フレミングをぶん殴ったりしている。

依頼人は
女好きの金持ち親父
純粋な黒人のオカマ
冤罪で服役中の青年
などだ。

日々彼らの弁護で忙殺される中、ハチャメチャ判事に付き合ったり、倫理委員会にキレたり、同僚弁護士とイチャイチャしたり。

そんなある日、フレミングが強姦で逮捕される。

しかも政治的理由から、アーサーに弁護を依頼してきて……



ラストの長台詞、感情が爆発するシーンは流石アル・パチーノ!

からの、あっけらかんとしたオチもイイ!!

罪人は罪人、どんなに弁護しても悪人なんだ。
と、やる気がなくなる弁護士も多々。

依頼人も世間も、もう法廷なんてただのゲーム感覚でみんな適当。

そんな中、どんなに報われなくても真っ直ぐに進み続け、挫折して、それでも歩み続ける弁護士の物語でした。

脇役がまたイイ味を出している♪

同僚のジェフリー・タンバーの適当に見えて繊細なキャラクタ。
法廷で発砲したりヘリコプターで墜落したりする判事のジャック・ウォーデンも笑える!

同時進行で様々な事件が起きて忙しないけれど、それがとてもリアルな傑作ドラマでした☆
りょーこ

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