学校のトイレに安心感と孤独感を覚えて、ここから出たくない、と思ったことがある人は絶対に何か感じるものがある作品だと思う。
悩みに大小なんてなくて、このラインを超えたら自殺するなんてそんなラインももちろんない。
抱え込んだ悩みの大きさは自分にしかわからないからこそ、どうしようもなく不安になって、とんでもない孤独感に襲われる。
そして、日々生きていく中で、気づかないうちに誰かが限界を迎えてしまう。それがこの映画ではあの子だった。誰も気づかなかったあの子の苦しみに今更気付いたってもう遅いのがやるせ無い。
