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インベージョンのswansongのレビュー・感想・評価

インベージョン(2007年製作の映画)
4.1
おっ、ジェイムズ·ボンドとフェリックス·ライター(よくボンドと共闘するCIAのスパイ)のツーショットやないの!
いかん、ここで持病の妄想癖のスイッチが…

まずはおなじみのガン·バレル →
激しいカーチェイスの末、無表情な敵の一群に取り囲まれたボンドに迫る絶体絶命の危機!→
からの鮮やかな形勢逆転♪ →
ジェニファー·ハドソンによる主題歌 "Secret Invaders " (そんな曲は存在しません) →

タイトル、"007 ボルチモア奪還作戦"

今回のボンド&ライターは、医師免許や博士号まで取得している無敵のエージェント。
そしてボンドガールは、才色兼備で接近戰に長けた精神科医、ニコール·キッドマン。
いっぽうボンド一行の前に立ちはだかる強敵は、フレディ·マーキュリー軍団やスペクターよりもはるかに恐ろしい宇宙の秘密結社、その名は"ボディ·スナッチャーズ"!
はたしてボンドたちは、スナッチャーズの侵略からこの世界を守ることができるのか?


さて、駄話はこれくらいにして、本作品の話を少々。

例の"鞘(さや)"も"指さしてギョーー!"も出てこないから今まで気づかなかったけど、これもまたジャック·フィニイの小説"盗まれた街"の映画化作品だったんですね。

"戦争や犯罪は簡単にはなくならない。
でも人類の精神は進化しており、我々の未来にはまだ希望がある。"

ドン·シーゲル版、フィリップ·カウフマン版、アベル·フェラーラ版と比較して、この作品は最もストレートに作り手のメッセージを打ち出しているのではないでしょうか。

4回も映画化されてる侵略SFの古典か。
いっぺん原作を読んでみよっと♪

蛇足 :
ヒッチコックの"鳥"以来、巨大ネズミとか本家エイリアンの成体(ゼノモーフ?)とか、ありとあらゆるモンスターを相手にパニクり続けてきた名女優、ヴェロニカ·カートライトが、ここでもしっかりパニクっております。
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